ちゃげの雑記帳

24歳の医大生が好きなこと、考えたことを発信してます。

24歳が元旦から"朝生"に衝撃を受けた話

あけましておめでとうございます!
2019年もゆったりと自分の考えたこと、好きなものを発信していきたいと思いますので、暇なときにでも見て頂けると幸いです。

ところで、タイトルにもある"朝生"ですが、なんのことがわかりますか??"朝から生ビール"じゃないですよ、"朝まで生テレビ"のことです。あの夜中にやってる討論番組です。僕も後から調べて知ったのですが、なんと1987年から放送開始した超長寿番組でした。子供の頃から存在は知っていましたが、いわゆる有識者や知識人と言われる議員さんがよくわからないことを言い合ってるだけの番組で、こんなの見て何が楽しいのだろうと思っていました。大学生でこの番組見ている人もなかなか少ないとは思いますけど(笑)
そんな"朝まで生テレビ"に出会ったのは、無事に2019年を迎え、おもしろ荘で今年ブレイクするだろう芸人を見終わった後のことでした。たまたま5チャンネルを見た僕は、最近気になってTwitterでフォローし始めた落合陽一さんの姿を見つけました。この方についてはまた別に記事を書きたいんですが、簡単に説明すれば、大学の先生でありながらも実業家でもある、そんなすごい人です。僕は最近知ったばかりなので、落合さんがテレビに出ているのを見るのは初めてでした。この人はどんなことをしゃべるんだろうという興味本位で「朝まで生テレビ」を見始めました。ほぼ初めてと言っていいほど政治や社会の問題に関する番組をしっかり見て、いくつか衝撃を受け、また自分なりに気づくこと、思うことがあったのでまとめてみようと思いました。

全然話がまとまらない

これはかなり前提の話なのですが、この番組は討論番組なので議題に沿ってそれぞれの意見が展開されます。その意見をすり合わせたり譲歩したりして良い解決策を模索することが目的なのだろうと思って見ていました。例えば、僕たちが少子化問題について限られた時間で議論をする時には、建設的に話を進めようとすると思います。少子化問題はどこで顕著なのか、原因として考えられる事象、どのような解決策が考えられるか、それを実現するにはどうすればいいのかなど、全員がそれぞれの意見を主張しつつ尊重することで良い議論となっていくと思います。僕はグループディスカッションとはそうやって行うものだと教えられてきましたし、そうやって議論するべきだと思っていました。しかし、現実はそんなに甘く無い。正直に思ったことを書くと、自分たちの意見を互いにぶつけ合って、ただ言葉で殴り合うだけの番組でした。絶対に譲らない、私の意見を納得させてやる、そんな気持ちが強すぎていい議論になっているとは言えませんでした。もちろん全ての議論がそうであるというわけじゃありませんし、議員という立場で出演していると、絶対に譲れないことはありますから自分の主張が強くなってしまうのもわかります。しかし、日本の中でその社会問題に対して詳しいとされる人たちがあんなに集まっていて、見ている側がまともにディスカッションできていないと感じることも分かるはずなのに、こんなにまとまらない議論になってしまうのかと思いました。

ジェネギャがすごい

今回の朝まで生テレビには若い世代として、落合陽一さん、古市憲寿さん、三浦瑠麗さんが出演していました。僕が若い世代ということもあって、社会問題についてどんな意見があるんだろうと興味を思って見ていたのですが、上の世代からの潰し方が凄すぎると感じました。若い世代の提案や発言を聞く気が全く無い。若い世代に圧倒的に発言力が足り無いんだなと、与えられていないんだなと感じました。番組の中で、僕が象徴的だなと思ったエピソードは、少子化問題について議論していた中での一幕です。少子高齢化問題を解消するためにはもっとクラウドサービスやスマートコントラクトのような最新のテクノロジーを取り入れていくべきで、日本にはその担い手を省庁に置くべきだという発言をしたことに対して、長妻議員は、言っていることはよくわかるが、議会では利権まみれで必要な法案でも利権が絡めば通らないし、これも通らないですよと軽く一蹴したのです。この発言に関してはそもそも完全に反論として破綻していますし、そもそも国民の代弁者たる衆議院議員国会では利権が絡むから無理なんて発言していいわけが無い。つまり、上の世代の人々は結局新しい技術を取り入れていくこと、自分の理解できないことは排除してしまう傾向にあるのだと改めて感じました。だからこそ、こうやって若い世代を引っ張る人たちがどんどんと発言力を持って無視できないほど大きな力をつけなくてはいけないんだなと感じました。上の世代の議論は堂々巡りで、揚げ足の取り合いで、根本的な問題については全く話し合っていないなという印象を強く受けてしまいました。

結局すごくいい番組

色々と書いてきたんですが、僕はこの番組はとってもいい番組だと感じました。その理由は3つあります。

①政治に興味を持てる
②専門家がどう考えているかわかる
③批評的に聞く姿勢を持てる

①に関して、僕がそうだったように、この番組を見ることによって政治について考えるキッカケができると思いました。これからもどんどんと若い世代が興味を持つようなキャスティングや内容にするべきだと思います。若い世代が政治に興味を持たないのは、真剣に議論している中身が分からないからだと思うんです。日々ニュースを見ているだけだと、メディアが選択した結果だけが流れてきます。その過程を知ることが自分で考えてみるキッカケとなるし、実際に生放送で議論をしているところを放送することは、たくさんの刺激を受けることができます。その場に自分が共感できる人がいれば、その人が書いた本を読むことができます。どんどん世界が広がっていきます。特に若い世代の発言力を強くしていかなければ絶対に日本は変わらないと思います。
②に関して、この国で真剣に社会問題に取り組んでいる人たちの考えを聞くことができ、またそれぞれの考えの違いをはっきりと知ることができるのでとても有意義だと感じました。国を動かす人たちはここまで考えているのか、あるいはこれだけしか考えていないのかと考え方の一片を知ることができます。発言のちょっとした内容で「あぁこの人はこういう考えなんだな」とわかってしまうし、興味が出たらその人についてもっと知ればいい。ある意味、出演者が「私はこういう人ですよ」という説明書を持って出てきているようなものです。
③に関して、番組での発言に対して、いい意見だなと思えば自分の中に取り入れればいいし、いやそれは違うだろと思えば自分ならどうするかと考えればいいのだ。この番組は、誰かが発言すればすかさず誰かが反対意見を述べるので、この批判的態度を持つ練習になるんじゃないかと思った。論文を読むときは批評しながら読むことが大事と教えられたが、なかなか批評的態度をとるのは難しく、すぐできることじゃない。でもこの番組を見ていれば、その批判的態度が自然にできるし、自分の中でそれぞれの意見をすり合わせて自分ならこうしたいという意見も持つことができる。とても便利な番組じゃないですか!

夢中で書いていたら3000字を超える記事になってしまいました。まとまりのない文章ですが、僕が受けた衝撃が伝わればと思います。もしこの番組見てみようかなと思ったら、AbemaTVで1月7日まで無料で見られるみたいなので下にリンク貼っておきます。多分YouTubeにも落ちてると思います。

元旦から長文書きましたが、最期まで読んでいただきありがとうございました。

abema.tv